
感染力の強い「BA.5」の広がりで、新型コロナウイルスの感染が第7波に突入しました。東京都の感染者も1万人を超え、首都圏近県ばかりか、西日本でも過去最多の発表がされています。第5波・6波で在宅療養者を支えた訪問診療医や訪問看護師たちも、再び防護服を着て感染者宅を訪ねることが増えてきました。
直近の2波では、入院が必要な状態であっても入院できず、在宅療養を余儀なくされる感染者が急増しました。急性期病院に入院することができても、退院後、入院中に衰えた体力が回復できず、自宅に戻るのが困難となった人も多かったといわれます。
脳梗塞対応に比べて少ない心身の機能低下に対応できる病院
「第5波・6波では危機を乗り越え、病状が安定した患者さんを急性期病院と在宅の両方から積極的に受け入れていました。地域の急性期病院が重症患者を引き受け、入院中に日常生活動作(ADL)が落ちて退院してきた人を当院が引き受ける、ということで、うまく回っていたと思います。在宅とつながっているので、そのフォローアップも多かった。通常のレスパイト(家族の休息のための入院)などが十分に受けきれなかったのは課題となりましたが、7波でも基本の姿勢は変わりません」
そう語るのは、2021年4月に東京都板橋区にオープンした「おうちにかえろう。病院」の水野慎大院長。名前の途中に、なぜか「。」までついたユニークな120床の病院…
この記事は有料記事です。
残り2821文字(全文3414文字)
投稿にはログインが必要です。
注目コンテンツ