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新型コロナ 影響で耐性菌対策が後退 米CDC

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抗菌薬の適正使用を訴えるポスター=国立成育医療研究センター病院で、2017年12月、河内敏康撮影
抗菌薬の適正使用を訴えるポスター=国立成育医療研究センター病院で、2017年12月、河内敏康撮影

 新型コロナウイルス感染症の流行は、それまで前進していた米国の薬剤耐性菌対策を後退させた。米疾病対策センター(CDC)は、薬剤耐性菌問題に対する新型コロナの影響について報告書をまとめ、その中でこう結論づけた。

 薬剤耐性とは、通常の治療に使われる抗菌薬や抗ウイルス薬、抗真菌薬などに対して、細菌やウイルス、真菌、寄生虫が耐性を獲得し、これらに感染した場合の治療が難しくなる現象のことだ。

 CDCは、2020年に新型コロナウイルスの感染拡大がいったんピークに達した後の、薬剤耐性菌の状況を分析した。その結果、7種類の薬剤耐性菌について、院内感染した患者(死者も含む)の数が有意に(統計的に偶然とはいえないほど)増え、19年から20年までに全体で15%増加していた。種類別の増加率は「カルバペネム耐性アシネトバクター」が78%、「多剤耐性緑膿菌」が32%、「バンコマイシン耐性腸球菌」(VR…

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