いきいき女性の健康ノート

食欲低下や人付き合いにも影響 味覚障害

福島安紀・医療ライター
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 「何を食べてもおいしくない」「口に何も入っていないのに変な味がする」……。そんな症状が続いたら、味覚障害かもしれない。日本口腔(こうくう)・咽頭(いんとう)科学会が2019年に実施した全国調査によると、推定患者数は年間約27万人(10万人当たり220人)で、1990年の同約13万人(同110人)と比べ30年で倍増している。女性の患者数は男性の1.5倍に上り、新型コロナウイルスの感染拡大で、味覚障害の後遺症が残ることも報告されている。味覚障害のメカニズムと治療について、東京女子医科大学病院耳鼻咽喉(いんこう)科准教授で口腔乾燥・味覚外来を担当する山村幸江さんに聞いた。

味覚喪失・減退、変な味がするといった症状も

 20代の女性Aさんは、新型コロナウイルスに感染した約1カ月後、味覚に異常を覚えた。「イチゴ、キウイ、ポン酢など甘酸っぱい物が苦く感じて食べられません。何をまずく感じるか分からないので、食事が楽しくなくなり食欲が落ちてしまってつらいです」と語る。

 味覚障害の症状は…

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福島安紀

医療ライター

ふくしま・あき 1967年生まれ。90年立教大学法学部卒。医療系出版社、サンデー毎日専属記者を経てフリーランスに。医療・介護問題を中心に取材・執筆活動を行う。社会福祉士。著書に「がん、脳卒中、心臓病 三大病死亡 衝撃の地域格差」(中央公論新社、共著)、「病院がまるごとやさしくわかる本」(秀和システム)など。興味のあるテーマは、がん医療、当事者活動、医療費、認知症、心臓病、脳疾患。