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IH調理器 「火災予防に」と勧めても高齢者には使いにくい 

 高齢者は火災予防のために、調理用コンロをIH調理器に交換するよう勧められることがある。しかし「その交換のタイミングが総じて遅すぎるのではないか」とする論文が発表された。実験の結果、認知機能が低下している高齢者は、マニュアルを見ながらでもIH調理器をほとんど操作できず、認知機能が正常の高齢者でも困難だったという。東北大学未来科学技術共同研究センター/高齢者高次脳医学研究プロジェクトの目黒謙一プロジェクトリーダー・特任教授(研究)たちの研究だ。「Dementia & Neuropsychologia」に4月11日に論文が掲載された。

 消防庁が2018年に発表した、17年1月~12月の統計(概数)によると、建物火災の原因として最も多いのは「コンロ」で、約13.9%を占めた。また、高齢者では、鍋を焦がしてしまうという体験と、記憶力や判断力、実行機能の低下が有意に(統計的に偶然ではないとみなされるほど)関連していることが報告されている。このような高齢者のコンロの取り扱いミスによる火災リスクを抑制する対策として、自治体によってはIH…

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