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新型コロナ 今年の忘年会 救急医のお勧めは「11月開催」

志賀隆・国際医療福祉大医学部救急医学主任教授(同大成田病院救急科部長)
新型コロナウイルス感染防止策を盛り込んだ新しい宴会スタイルを体験した山形市ホテル協会の関係者ら。料理は大皿でなく各自の皿に盛り、お酌しあわずに手酌にする、立食でなく着席にして各自が自席で食べる、などが特徴だという=山形市で2021年11月29日午前11時43分、横田信行撮影
新型コロナウイルス感染防止策を盛り込んだ新しい宴会スタイルを体験した山形市ホテル協会の関係者ら。料理は大皿でなく各自の皿に盛り、お酌しあわずに手酌にする、立食でなく着席にして各自が自席で食べる、などが特徴だという=山形市で2021年11月29日午前11時43分、横田信行撮影

 すっかり秋になりました。地域によってはもう紅葉ですね。さて、年末にはまだ間がありますが、忘年会の話をしたいと思います。今年は開催したいみなさんも多いのではないでしょうか。ただ、「平成のころのような大規模な会ができるか」「お酒のマナーは以前と同じでよいか」「会の開催時期は」など、考える点はいくつかあります。そこで、まだ10月ですが、あえてこのテーマを考えます。

「第8波」の前なら開催しやすい

 忘年会開催で気になるのは、なんといっても新型コロナウイルス感染症の流行状況です。大流行の時期に多人数で集まってお酒を飲んで騒ぐ、というのは、いくら最近は新型コロナ対策が緩和されてきたといっても、やっぱり感染が心配です。

 幸い、今の感染状況は比較的落ち着いています。一方で、冬に感染の「第8波」が来る確率はかなり高いです。年末に近づけば近づくほど感染者数が増える可能性が高いと予想されます。

 一方、今年は「なるべく対面で開催したい」というみなさんが多いのではないかと思います。私自身もそう希望しています。でも、忘年会を楽しんだけれど、流行期に開催したため感染が広がって出勤できる人が減り、会社の業績が落ちてしまった、となると反省会が必要になってしまいます。

 ということで、なるべく早くやった方がよいでしょう。早めに計画して早めに実施することが必要です。私が働く救急医療部門は、12月の忘年会をやめ、11月に部門の年末の懇親会をする計画にしました。

「大人数の1次会はお酒抜き」も一案

 お酒に関しては量が少ないほうが安全でしょう。忘年会を少人数でやることはなかなか難しいと思います。人数が増えると遠くの人…

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国際医療福祉大医学部救急医学主任教授(同大成田病院救急科部長)

しが・たかし 1975年、埼玉県生まれ。2001年、千葉大学医学部卒業。学生時代より総合診療・救急を志し、米国メイヨー・クリニックでの救急研修を経てハーバード大学マサチューセッツ総合病院で指導医を務めた救急医療のスペシャリスト。東京ベイ・浦安市川医療センター救急科部長などを経て20年6月から国際医療福祉大学医学部救急医学教授、21年4月から主任教授(同大成田病院救急科部長)。安全な救急医療体制の構築、国際競争力を産み出す人材育成、ヘルスリテラシーの向上を重視し、日々活動している。「考えるER」(シービーアール、共著)、「実践 シミュレーション教育」(メディカルサイエンスインターナショナル、監修・共著)、「医師人生は初期研修で決まる!って知ってた?」(メディカルサイエンス)など、救急や医学教育関連の著書・論文多数。