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市民農園 利用者は食事が少し改善されて心は安らぐ

研究で使ったコミュニティガーデンで作業をするJill Litt教授(手前)。背景の人物は左から学部生のEvan Coringrato氏、リサーチアシスタントのErin Decker氏、プログラムディレクターのAngel Villalobo氏=米コロラド大提供
研究で使ったコミュニティガーデンで作業をするJill Litt教授(手前)。背景の人物は左から学部生のEvan Coringrato氏、リサーチアシスタントのErin Decker氏、プログラムディレクターのAngel Villalobo氏=米コロラド大提供

 ガーデニング(庭仕事)の経験者なら、土を掘って種をまく喜びや、最初の収穫時の誇らしい気持ちを理解できるはずだ。これに加えて、ガーデニングは健康にもよい影響を与えるようだ。都市部にコミュニティガーデン(市民農園)があると、農園の利用者は新鮮な食品を多く食べるようになり、運動する量も増える。一方でストレスや不安は軽くなる。こんな可能性が新たな研究で示された。米コロラド大学ボルダー校環境学部のJill Litt教授たちの研究で、論文は「The Lancet Planetary Health」1月4日号に掲載された。

 Litt教授によると、研究のきっかけは、米コロラド州デンバー市でコミュニティガーデンを運営する「デンバー・アーバン・ガーデンズ」が、コミュニティガーデンの利点を調べてほしいと提案したことだった。

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