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野菜、果物、魚を多く食べ、宇宙飛行士が能力アップ

Tim Peake宇宙飛行士が採血を受ける様子=NASA提供
Tim Peake宇宙飛行士が採血を受ける様子=NASA提供

 短期間でも食事を変えると、健康や認知機能などのパフォーマンスに変化が現れる可能性が、米航空宇宙局(NASA)の研究で分かった。宇宙食を改良して野菜や果物、魚などを増やすと、宇宙飛行士のコレステロールレベルやストレス状態、認知機能が有意に(統計的に偶然ではないほど)よくなったという。NASAのGrace Douglas氏たちの研究で、論文は「Scientific Reports」に、2022年12月15日に掲載された。

 宇宙飛行は健康に影響する。また宇宙船はスペースや電力に限りがあるため、持ち込む食料にはさまざまな制限が課せられる。さらに宇宙では医療資源が乏しいため、健康リスクをできるだけ抑えられる食品がよい。このため、安全性や栄養価に優れた宇宙食の開発が続けられている。

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