
糖尿病と歯周病は、まったく違う病気と思われる方が多いかと思いますが、両者は「コインの裏表」と呼ばれるほど、密接に関係しています。なぜ、全身の病気である糖尿病と口の歯周病が、深く関わっているのでしょうか? その秘密は「炎症」というキーワードにあります。
炎症は専門用語ですが、わかりやすく例えれば「体の中で起きる火事」です。体の火事には、ボーボーと大きな火の手が上がる大火事と、火はないけれど煙がモクモクと上がるボヤがあります。
くすぶりつづける歯周病
大火事では、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザのように、38~39度の高熱が出ますが、これらは数日もすればおさまります。これに対して、ボヤは高熱が出ることはないのですが、放っておくと1カ月どころか1年以上にわたりくすぶり続けます。その代表例が歯周病…
この記事は有料記事です。
残り2075文字(全文2428文字)
投稿にはログインが必要です。
注目コンテンツ