レギュラー 「異端児為公」山本幸三 フォロー

パックス・アメリカーナの終焉と甦るフランス

山本幸三・元地方創生担当相
山本幸三氏=宮本明登撮影
山本幸三氏=宮本明登撮影

トランプ氏とマクロン氏、評価は正反対

 5月の連休中、ワシントンとパリを歴訪して強烈に印象づけられたのは、トランプ米大統領の「アメリカ・ファースト」という独善的な方針によって、米国を中心とする自由で開放的な国際秩序が壊れつつある一方で、フランスがマクロン大統領の急進的な大改革で甦(よみがえ)り、ヨーロッパの盟主になりつつあることだった。トランプ氏もマクロン氏も共に就任して1年超だが、国際的にも国内的にもその評価は正反対だ。

 私は、毎年5月の連休中、必ずワシントンを訪問することとしているのだが、ワシントンで聞いたトランプ氏評は総じて散々なものだった。

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元地方創生担当相

山本幸三(やまもと・こうぞう)元地方創生担当相  1948年生まれ。71年大蔵省入省。93年衆院初当選。副経済産業相、衆院法務委員長などを歴任した。衆院福岡10区、当選8回。大蔵省時代には宮沢喜一蔵相の秘書官を務めた。「アベノミクスの指南役」を自任する。