寄稿 安全保障

平和のために集団的自衛権行使が必要

    寺田稔氏=須藤孝撮影
    寺田稔氏=須藤孝撮影

    厳しい制約のもとで人的貢献を拡大

     安全保障の問題が最初に大きく注目されたのは湾岸戦争の時だと思う。当時、自分は在米日本大使館に書記官として勤務していた。臨時増税までして90億ドルの支援を決めたが、やはり人的貢献ではないということで、米国務省HP(ホームページ)に貢献国として日の丸が掲載されない。

     そこで呉(広島)の海上自衛隊の掃海艇が戦後処理という形で派遣され、国際的に高い評価を受けた。他国には難しかった掃海を完全にやってのけ、日本の掃海能力への高い評価はここが一つの出発点だったとも思う。このことでようやく我が国も「貢献国」として認められた。やはり人的貢献がいかに大切かということを実感した。

     その後PKO(国連平和維持活動)法ができ、周辺事態法ができ、平和安全法制もできた。活動領域は広がっ…

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    プロフィール

    寺田稔

    寺田稔

    衆院安全保障委員長

    1958年生まれ。80年大蔵省入省。2004年衆院初当選。防衛政務官、副内閣相、自民党副幹事長などを歴任。衆院広島5区、当選5回。自民党岸田派。