自衛隊のリアル

激変期の「空気」伝えたい

滝野隆浩・社会部編集委員
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=後藤由耶撮影
=後藤由耶撮影

 プロフィルでも触れているが、私は防衛大学校を卒業し、任官を辞退し(「任官拒否」という言葉が広く流通しているが、「拒否」するほど私はエラくない)、1年浪人したのちに、たまたま入社資格で「学歴不問」をうたっていた毎日新聞に入社した記者である。1983年に入社してはや35年。自衛隊を取り巻く環境は大きく変わった。そもそも冷戦まっただ中だった卒業時、自衛隊が海外に出るなどということは、1ミリも想像していなかった。それがいまでは、国際緊急援助隊などは「いつでも出られるよう」準備し、国連平和維持活動(PKO)も政府に命じられたら即応可能の状態にしている。まさに隔世の感がある。

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滝野隆浩

社会部編集委員

1983年入社。サンデー毎日記者、前橋支局長などを経て社会部編集委員。著書は「宮崎勤精神鑑定書」「自衛隊のリアル」など。