グローバルヘルス、平和構築に貢献

武見敬三・自民党国際保健戦略特別委員長
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武見敬三氏=佐々木順一撮影
武見敬三氏=佐々木順一撮影

感染症予防、国境を超え協力

 感染症など国際的な取り組みが必要な健康問題を指す「グローバルヘルス」の問題は、国の安全保障にも関わる問題として、ますます深刻に受け止められるようになった。

 これには人間一人ひとりに着目することで、平和で安定的な社会を作ろうという「人間の安全保障」という考え方が基本にある。人間の安全保障の目的の一つは、誰もが有意義な人生を営めるよう選択肢を増やすということにある。その場合、健康を損なえば、教育を受けても研修を受けても意味がなくなってしまう。健康を損なうことは、人生のあらゆる選択肢に悪影響を及ぼす。

 人間の安全保障の観点からも、健康はその核として、最も重視すべき分野という認識が生まれている。国境を超えた共通の課題を解決していくことで、各国の協調関係を進め、平和の基盤を構築するという考え方。平和主義の具体的な展開として保健医療の問題に取り組む。

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武見敬三

自民党国際保健戦略特別委員長

1951年生まれ。テレビキャスターなどを経て、95年参院初当選。外務政務次官、副厚生労働相、党参院政審会長などを歴任。世界保健機関(WHO)親善大使。参院東京、当選5回。自民党麻生派