北朝鮮のNPT「再加盟」 国際社会は道筋を作れ

猪口邦子・元少子化担当相
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猪口邦子氏=宮本明登撮影
猪口邦子氏=宮本明登撮影

「外交のプロ」視線の先は

 北朝鮮の非核化のため、米朝首脳会談が開催された。北朝鮮の「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」実現のため、経済制裁、首脳会談、実務協議、特使の往来など平和的な手段が尽くされている。軍事制裁につながる手段を、表では見せないことは、北朝鮮内部の政軍関係の混乱を引き起こさない配慮を思わせ、外交のプロの仕事水準を示している。政軍関係が混乱すれば、首脳の対外的譲歩の余地は消滅する。

 外交のプロの仕事の地平にあるのは、国際法である。外交で、つまり平和的な手段で仕事をするなら、最後は…

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猪口邦子

元少子化担当相

1952年生まれ。上智大法学部教授、軍縮会議日本政府代表大使などを経て、2005年衆院初当選、10年参院初当選。参院千葉、衆院当選1回、参院当選2回。自民党麻生派。