国民の生活重視への期待 野党は想起して--岡田克也さん寄稿に

西田亮介・東京工業大学准教授
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 岡田克也さんの寄稿「野党結集で政治に緊張感を取り戻せ」に関連して、たとえば竹内栄子さんや藤林正樹さんのように、かつての民主党政権を擁護するコメントや野党結集を期待するコメント、それからShirou Kureさんのように「私は小選挙区制への『改悪』以前の時代を知る世代ですので(もちろん岡田さんもですが)、現行制度が将来も当然の前提とは全く考えません」など小選挙区制に課題を見いだすコメントが書き込まれた。

 これらをどのように捉えればよいだろうか。民主党政権への政権交代が起きた2009年、そして00年代後半という時代と当時の民主党を思い起こしてみると、政府与党批判に加えて、生活を重視した理念や政策を掲げていた。マニフェストに国民の生活を重視した「5原則・5策」などが記載された。むろん実現過程や財源等には課題があったが、長引くデフレやリーマン・ショックの影響が強く残るなかで、人々が従来型の外交や経済を…

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西田亮介

東京工業大学准教授

1983年生まれ。博士(政策・メディア)。専門は社会学、公共政策学。著書に『メディアと自民党』(角川新書)、『なぜ政治はわかりにくいのか:社会と民主主義をとらえなおす』(春秋社)、『情報武装する政治』(KADOKAWA)、『ネット選挙 解禁がもたらす日本社会の変容』(東洋経済新報社)など多数。近著に「コロナ危機の社会学 感染したのはウイルスか、不安か」(朝日新聞出版)。ツイッター @Ryosuke_Nishida