トランプ氏は黒船 独自路線で打開を

亀井静香・元建設相
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亀井静香氏=宮本明登撮影
亀井静香氏=宮本明登撮影

 日本という国は、常に外圧で変わってきた。幕末も戦後もそうだ。

 そういう意味で、今、日本に黒船が来ている。トランプ米大統領のことだ。トランプ氏は日本に攻めてきている。いままでのような事なかれ主義では日本はいずれ持たなくなる。

 トランプ氏はアジアのことを日本抜きで決めようとしている。これは許してはならない。トランプ氏には、アジアのことは日本に任せろ、とはっきり言うべきだ。日本の頭越しにアジアで外交を展開するのはおかしい。

 米国に頼りすぎる必要はない。北朝鮮の核・ミサイルの問題でも、実は本当に一番立場が強いのは日本だ。日本は核兵器も長距離弾道ミサイルも持っていない。これからも持たないとはっきり言える。他国に核・ミサイルの廃棄を要求するのに、これほど強い立場はない。米国とはそこが違う。これは日本の強みだ。

 拉致の問題でも、実は北朝鮮にとって一番の弱みは拉致問題だ。明らかに不法なことをやったとすでに公式に認めている。だから、日本に「拉致被害者を帰せ」と言われるのが北朝鮮は一番困る。だから日本はどこまでも北朝鮮に、「拉致被害者を帰せ」と言いつのればいい。

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亀井静香

元建設相

1936年生まれ。62年警察庁入庁。79年衆院初当選。13期。運輸相、建設相、自民党政調会長、金融担当相などを務めた。2017年衆院選に出馬せず引退した。