「多様な性」に制度や意識をアップデートしよう 福島瑞穂さん寄稿に

大崎麻子・ジェンダー・国際協力専門家
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大崎麻子さん=岡本同世撮影
大崎麻子さん=岡本同世撮影

 現行の制度の多くは、「生まれながらの身体的な性別を自分の性的なアイデンティティーとした、異性愛の人たち」を前提に作られたものですが、「性は多様である」という事実に基づいて、制度や社会意識をアップデートしようという動きが高まってきました。

 畑野とまとさんが指摘してくださった通り、国際的には「人権」の観点に基づいた法的枠組みの整備が一つの潮流になっています。日本国内でも、「LGBT」に対する認知度が急速に高まる中で、今回、福島瑞穂さんが問題提起してくださった性同一性障害特例法をはじめ、国や自治体での法的整備のありようが議論されるようになりました。

 「LGBT」は、性的マイノリティーの大まかな総称ですが、土屋敬一さんが指摘してくださった通り、同性愛者とトランスジェンダー(生まれた時の身体的な性別と自分で認識している性別が違う状態)の人とは社会生活上、直面する問題が異なります。国際社会で人権の観点からの議論が深まる中で、より広い概念を含むSOGIという言葉も生まれました。英語の「性的指向と性自認(Sexual Orientation and …

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大崎麻子

ジェンダー・国際協力専門家

1971年生まれ。国連開発計画(UNDP)本部勤務後、ジェンダー・国際協力専門家に。関西学院大客員教授(ジェンダー論)。著書に「エンパワーメント 働くミレニアル女子が身につけたい力」など。公式サイトhttp://www.asako-osaki.net/、ツイッター@akosaki75