野田毅「背私向公」

A級戦犯合祀で靖国は変わった

野田毅・自民党税制調査会最高顧問
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野田毅氏=渡部直樹撮影
野田毅氏=渡部直樹撮影

 靖国神社を巡る大きな問題の一つは、いわゆる「A級戦犯」を合祀(ごうし)したことによって、神社の性格が変質してしまったことにある。

 「A級戦犯」という言い方は必ずしも正確ではない。いわゆる「東京裁判史観」を否定するために「昭和殉難者」として、松平永芳宮司が1978年に合祀した。

 その時に合祀した14人のうち、東京裁判で刑死したのは7人で、A級戦犯ではない人も入っている。なぜそうしたのか説明がつかない部分も多い。

 東京裁判を否定するためにお祀(まつ)りしたと考えれば、説明は不要なのかもしれない。しかし、そのことによって靖国神社は変わってしまった。東京裁判を否定するための神社になってしまった。

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野田毅

自民党税制調査会最高顧問

1941年生まれ。64年に旧大蔵省入省。72年衆院初当選。建設相、経済企画庁長官、自治相、自民党税調会長などを歴任。衆院熊本2区、当選16回。税制に造詣の深い重鎮。日中友好に尽力し、日中協会会長も務める。自民党石原派。