強欲でない資本主義 政治の力で

仙谷由人・元官房長官
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仙谷由人氏=須藤孝撮影
仙谷由人氏=須藤孝撮影

 どの社会においても、一番の病弊は、世代間で「貧困の再生産」という悪循環に落ち込むことだ。所得格差がそのまま教育格差となり、それは労働力の格差となり、貧しい教育しか受けられないと、その子どももまた低所得層になる。他国では珍しくないそうした悪循環に今、日本も入りつつある。

 悪循環が固定化されると、社会が分断され、排外主義に火がつきやすい。政治家はこうした風潮に「待った」という声をあげなければならない。政治の役目というのは結局、「国民統合」をどう作り上げるかにあるからだ。

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仙谷由人

元官房長官

1946年生まれ。90年衆院初当選。通算6期。96年の旧民主党結党に携わり、民主党政権で国家戦略担当相、官房長官、法相などを歴任した。