
今年の通常国会も森友学園、加計学園問題にかなり時間が割かれた。
野党にしてみれば、国会でスキャンダルを扱えば、確かに政権にダメージを与えられる。しかし実は、野党もダメージを受けている。
追及は与党を利する
私は「追及の罠(わな)」という言い方をしているが、野党の国対委員長になって、そこに気をつけようと思ってやってきた。
スキャンダルの追及に終始することで、外交・安全保障、社会保障、財政などについて政府を批判する議論がおろそかになってしまう。しかも国民には国会審議が泥仕合に映り、政治全体への関心や期待が失われていく。
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泉健太
立憲民主党政調会長
1974年生まれ。2003年衆院初当選。内閣府政務官、国民民主党政調会長などを歴任。衆院京都3区、当選7回。立憲民主党。
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