
現実をふまえて
北朝鮮は非核化を巡って国際社会を何度もだましてきたとよく言われる。
それはその通りだが、北朝鮮だけの責任にして終わらせてしまうのは誤りだ。
1994年の北朝鮮の核開発を凍結する米朝枠組み合意の失敗には、クリントン政権からブッシュ政権に交代したことによる米国の政策転換の結果でもある。
外交は勧善懲悪の世界ではない。現実は複雑だ。過去の失敗を謙虚に反省し、学ばなければならない。そのことは、最初に指摘しておきたい。
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