政権交代可能な政治へ--私は必ず実現する

安倍政権下「日本外交」はなかった 対北朝鮮「米の許容範囲」でいいのか

岡田克也・元副総理
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岡田克也氏=宮間俊樹撮影
岡田克也氏=宮間俊樹撮影

 北朝鮮は非核化を巡って国際社会を何度もだましてきたとよく言われる。

 それはその通りだが、北朝鮮だけの責任にして終わらせてしまうのは誤りだ。

 1994年の北朝鮮の核開発を凍結する米朝枠組み合意の失敗には、クリントン政権からブッシュ政権に交代したことによる米国の政策転換の結果でもある。

 外交は勧善懲悪の世界ではない。現実は複雑だ。過去の失敗を謙虚に反省し、学ばなければならない。そのことは、最初に指摘しておきたい。

 6月の米朝首脳会談は「政治ショー」の意味合いが強かった。トランプ米大統領にとっては、米中間選挙に向けたアピールの場になったし、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長にとっても、米国と対等に渡り合ったということで、国内的にも大きな成果だった。

 しかし、肝心の中身はない。米朝首脳の共同声明には、CVID(完全かつ検証可能で不可逆的な非核化)はもちろん、具体的なスケジュールについても何も書いていない。

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岡田克也

元副総理

 1953年生まれ。76年通産省入省。90年衆院初当選。民主党代表、外相、副総理、民進党代表を歴任。衆院三重3区、当選10回。「政権交代可能な政治の実現」が信念。外相時代は核密約の解明に取り組んだ。野田政権を副総理として支えた。