寄稿 縮小均衡の時代

持続可能な繁栄へ「成長信仰」捨てよう

    小川淳也氏=長谷川直亮撮影
    小川淳也氏=長谷川直亮撮影

     経済社会政策について、前回に引き続き論じていきます。具体策に入る前に、まず問題がここまで複雑に絡み合った背景は何なのか。根本的にさかのぼっておきたいと思います。

     最初の契機はやはり明治維新でした。産業革命に懸命に適応した明治から150年。日本は莫大(ばくだい)な生産力を獲得し、外貨を稼ぎ、食料を輸入し、当時わずか3000万人だった人口をこの百数十年で1億2000万人まで膨らませました。正に空前の成長時代を生き抜いてきた100年余りだったのです。

     そして、現代社会を生きる我々の頭の中は、基本的に、この過去の成長曲線へのあつい信仰心から抜け出せず…

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    プロフィール

    小川淳也

    小川淳也

    元総務政務官

    1971年生まれ。94年自治省入省。2005年衆院初当選。民進党で役員室長、希望の党で社会保障制度調査会長などを務めた。現在は無所属。衆院比例四国、当選5回。