野田毅「背私向公」

靖国 天皇陛下の参拝実現を 静かな環境が必要だ

野田毅・自民党税制調査会最高顧問
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野田毅氏=渡部直樹撮影
野田毅氏=渡部直樹撮影

靖国法案が私の出発点

 1974年に靖国神社国家護持法案が廃案になった時は、私は、当選1回の衆院議員だった。その時は終戦から四半世紀が過ぎ、遺族が高齢化し、靖国神社が維持できなくなるのではないかということが危惧されていた。

 靖国神社を国が支える枠組みを作るという目的だった。もちろん、一宗教法人に政府が資金を出すことは憲法上できない。そこで特別法人にしようとしたが、政教分離の立場から仏教関係者もキリスト教関係者も大反対で、衆院は73年に通過したものの、翌年、参院で廃案になった。衆院での強行採決をよく覚えている。

 それが靖国神社という問題についてはじめて正面から勉強するきっかけだった。その時はいわゆる「A級戦犯…

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野田毅

自民党税制調査会最高顧問

1941年生まれ。64年に旧大蔵省入省。72年衆院初当選。建設相、経済企画庁長官、自治相、自民党税調会長などを歴任。衆院熊本2区、当選16回。税制に造詣の深い重鎮。日中友好に尽力し、日中協会会長も務める。自民党石原派。