国による謝罪と補償が必要だ

倉林明子・参院議員
倉林明子氏=須藤孝撮影
倉林明子氏=須藤孝撮影

 1970年代にも80年代にも強制不妊手術に対する問題を指摘する声がありながら、是正されず放置されたままとなったことは、被害者の訴えにある通り、行政府にも立法府にも重大な責任があります。当時の日本共産党にも不作為責任があったことは事実であり、被害者の皆さんに心から謝罪を申し上げます。

国の責任で実態把握を

 現行憲法のもとで、長年にわたって重大な人権侵害が実施され、その実態が覆い隠されてきたことを深刻に受け止めています。医療従事者がこうした人権侵害の行為に積極的に加担していた事実も当事者の証言などで明らかになりつつあります。

 当時の状況の徹底的な解明と被害者の人権回復と被害の救済に向けて、実態把握を国の責任で行うべきです。同時に、医療従事者がなぜこうした人権侵害に広く加担していったのか、再び同じ過ちを繰り返さないためにも徹底した解明と深い反省が求められています。

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参院議員

1960年生まれ。看護師、京都市議、京都府議を経て、2013年参院初当選。参院京都、当選1回。共産党。