再統合を進める政治に必要なものは ご意見募集

田原総一朗・ジャーナリスト
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田原総一朗さん
田原総一朗さん

 蒲島郁夫・熊本県知事が主張する「政治の役割は再統合」は、グローバリズムの矛盾に対する問題意識から出た意見だと思う。

 人・モノ・カネの国境を越え世界市場を発展させるというグローバリズムは、レーガン元米大統領、サッチャー元英首相の進めた政策だった。一方で、人件費の高騰を招いたため、米の企業はメキシコや中国などアジアに生産拠点を移し、デトロイトなどの従来の工業地帯は寂れてしまった。その矛盾の帰結がトランプ米大統領の「アメリカ・ファースト」だ。

 英国の欧州連合(EU)離脱も「イギリス第一主義」だし、各国でEU懐疑派が伸長したのも同じ構造だ。域内の移動の自由化で、東欧からの移民が増え、シリア内戦で難民も押し寄せた。職を奪われるなどの不満や不安の受け皿となっている。利害が対立する勢力がくっきり分かれてしまい、修復の動きは乏しい。

 再統合や「他者への寛容」を促すため政治はどうあるべきか。読者の皆さんにご意見を募ります。

田原総一朗

ジャーナリスト

1934年生まれ。司会を務める「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)は放送32年目。近著に「平成の重大事件 日本はどこで失敗したのか」(猪瀬直樹氏と共著)。公式サイトhttp://www.taharasoichiro.com/、ツイッター @namatahara