「異端児為公」山本幸三

物価目標2%の深い意味! 未達でも喜ぶべき理由とは

山本幸三・元地方創生担当相
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山本幸三氏=宮本明登撮影
山本幸三氏=宮本明登撮影

 最近「アベノミクスは失敗した」とか「限界に達した」などとアベノミクスを批判する論調が目立つようになってきた。その最大の根拠とされるのが、「5年半もたつのに、物価(消費者物価指数=CPI)上昇率が目標の2%に達していない」ということだ。

 確かに物価上昇率は直近の7月の消費者物価指数総合で0.9%、生鮮食品を除いた指数で0.8%と2%に達しておらず、「2年程度で2%目標」という当初の目標からは大きくズレ込んでいる。問題は、そのズレ込みが何で生じたのか、また、そのことによって日本経済に何が起こっているのかを冷静に分析することなしにやみくもに批判だけしても、物事の本質は分からないということだ。そこで本稿では2%目標のそもそもの根拠、達成が遅れている原因、また、そのことが何を意味しているのかなどについて考察してみることとしたい。

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山本幸三

元地方創生担当相

山本幸三(やまもと・こうぞう)元地方創生担当相  1948年生まれ。71年大蔵省入省。93年衆院初当選。副経済産業相、衆院法務委員長などを歴任した。衆院福岡10区、当選8回。大蔵省時代には宮沢喜一蔵相の秘書官を務めた。「アベノミクスの指南役」を自任する。