細野豪志の「ダイバーシティジャパン」

外国人労働者を「人」として受け入れる覚悟を

細野豪志・元環境相
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細野豪志氏=太田康男撮影
細野豪志氏=太田康男撮影

 この夏、約20年ぶりにベトナム・ハノイを訪問した。日本への技能実習生(※1)の最大の送り出し国となっているベトナムの実情視察が目的だ。三つの送り出し機関や技能実習予定者が学ぶ医療介護の短大などで、関係者の話を聞いた。

 飛行機に乗るのも初めてというような若者が、夢を抱き、親戚一同の見送りを受けて日本に向かう。彼らが日本に来て失望しないようにしなくてはならないと思った。

 政府は、「特定技能」(仮称)という在留資格を新設する入国管理法改正案を今秋の臨時国会で成立させ、来年4月から施行することを目指している。外国人労働者の受け入れを大幅に拡大することになる。

 現在の外国人技能実習制度が限界に来ていることが改正の背景にある。日本はこれまで、技能移転や留学を建前とした技能実習生や語学留学生で事実上、労働力不足を埋めてきた。しかし、労働力不足がいよいよ深刻になり、建前と現実の乖離(かいり)が埋められなくなっている。

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細野豪志

元環境相

1971年生まれ。2000年衆院初当選。首相補佐官、原発事故担当相、民主党幹事長などを歴任。衆院静岡5区、当選7回。民主党政権では原発事故対応に奔走した。00年に旧静岡7区で初当選した際は地縁がない、いわゆる落下傘候補だった。「パラシューター」という著書がある。