
「米中貿易戦争」という言葉がよく使われるが、貿易戦争というよりも覇権争いが根底にある。覇権争いが貿易という分野に出てきている、と理解したほうがいい。
貿易戦争ならば、具体的な数値目標を提示し、改善されれば制裁を中止するはずだ。ところが米国は具体的な要求をしない。中国からすれば何を改善すればよいのかわからない状況で、関税があがる、対象品目は増える。ゴールが見えない。
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中西健治
参院議員
1964年生まれ。JPモルガン証券副社長などを経て、2010年参院初当選。自民党法務部会長を務める。参院神奈川、当選2回。自民党麻生派。