陸上イージス「導入」多彩な兵力整備と説明が必要 佐藤正久さん寄稿に

櫻田淳・東洋学園大教授
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櫻田淳さん
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 佐藤正久副外相の「政治プレミア」寄稿と拙稿で呼びかけた、地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の評価に係る議論に際しては、読者各位から二十数件のコメントが寄せられた。筆者が予期したよりも議論が活発になったことに、読者各位に謝意を表する。

 たとえば、匿名Mさんや加茂領さんのように、本来は艦隊防衛の役割を担うべきイージス護衛艦のイージス・システムが国土防衛に転用されている無理と負担を念頭に置き、イージス・アショアの導入が現実的な対応であると唱える向きがある。その一方では、「河田正孝・テニス狂」さんが書いたように、「数百発のミサイルを瞬時に発射することが可能である以上、これをすべて撃ち落とすことは不可能であることは明白」と指摘する向きもある。こうした意見の違いは、イージス・アショアが、実験の結果としてならばともかくとして、実態してはその効果を確認できる人々は決して多くないという事情によるのであろう。「イージス・アショ…

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櫻田淳

東洋学園大教授

1965年生まれ。専門は国際政治学、安全保障。衆院議員政策担当秘書の経験もある。著書に「国家の役割とは何か」「『常識』としての保守主義」など。フェイスブックでも時事問題についての寸評を発信。