外事大事

「宗教の中国化」とウイグル族の苦境

坂東賢治・専門編集委員
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中国新疆ウイグル自治区カシュガル市にあるエイティガール・モスク=2015年12月、林哲平撮影
中国新疆ウイグル自治区カシュガル市にあるエイティガール・モスク=2015年12月、林哲平撮影

 中国が進める「宗教の中国化」が国際社会との大きな摩擦要因になってきた。特に反テロを名目に「過激思想」の徹底排除を進める新疆ウイグル自治区の人権状況に批判が集まる。100万人単位のウイグル族が施設に収容され、思想教育を受けているともいわれるが、中国は「職業訓練施設」と主張し、テレビ映像も公開して反論を始めた。中国が進める「宗教の中国化」に向けた法制化の動きを通じ、同自治区で何が起きているかについて考えたい。

 「宗教の中国化」という概念を最初に打ち出したのは中国社会科学院世界宗教研究所の卓新平所長といわれる…

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坂東賢治

専門編集委員

1981年入社。政治部、外信部を経て91年に香港支局長。中国総局長(北京)、ニューヨーク支局長、北米総局長(ワシントン)を歴任し、現在は論説室専門編集委員。中国政治や米中関係などをウオッチしている。