
貿易戦争をはじめとする米中の「対立」については、当事者それぞれの見方が大きく分かれる。前原誠司議員の寄稿「米中対立の今こそ、日本の好機になりうる」では、人工知能(AI)やビッグデータなどの分野を前面に押し立てた「中国の覇権主義的な側面」を指摘しており、日米の外交安保専門家の主流に近い論考と思われる。
他方、中国には中国なりのロジックを持つ可能性にも想像力を働かせていいかもしれない。「中国はアヘン戦争以来の屈辱の歴史を克服しようとしているだけで、米国の覇権に挑戦する意図はない」と指摘する中国の識者もいる。
前原議員はさらに、「米中の対立は日本の好機だ」とも主張する。今の日本の実力と国際環境で両国の橋渡し役ができるのか、ここも見方が分かれるだろう。
果たして中国は米国の覇権に「挑戦している」のか、日本の立ち位置をどうすべきか、読者の皆さんの見方はいかがでしょうか。
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新たなモデレーターに、キヤノングローバル戦略研究所の宮家邦彦(みやけ・くにひこ)研究主幹が加わりました。
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キヤノングローバル戦略研究所研究主幹
1953年生まれ。外務省日米安全保障条約課長、在中国大使館公使、中東アフリカ局参事官などを経て2005年に退職。立命館大客員教授、外交政策研究所代表なども務める。近著に「AI時代の新・地政学」。フェイスブック「Tokyo Trilogy」で発信も。
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