寄稿 憲法

立憲的改憲 憲法の力を取り戻すために

    山尾志桜里氏=山下浩一撮影
    山尾志桜里氏=山下浩一撮影

     憲法は、本来は国民を統合するものだ。しかしながらとりわけ9条を巡る議論によって国民は分断されてきた。

     改憲派はあらゆる理由を使って憲法を変えようとする。護憲派も憲法を変えないためにあらゆる理由を動員する。

     この対立が長年続いたことが、憲法を巡る議論から一般の人を遠ざけてきた。憲法集会で拳をつき上げても、その拳は絶対に交わらない。どちらに手を挙げようか考えている人たちの居場所がない。改憲議論のプレーヤーは非常に狭い、限られたものになってしまっている。

     いわゆる「改憲」「護憲」という従来の二項対立以外の新しい軸を設定することで、この閉塞(へいそく)感…

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    プロフィール

    山尾志桜里

    山尾志桜里

    衆院議員  

    1974年生まれ。検事を経て、2009年衆院初当選。民進党政調会長などを歴任。衆院愛知7区、当選3回。立憲民主党。