
5月の党首討論でも10月の臨時国会での代表質問でも一貫して北方領土問題を取り上げてきた。
領土問題と日米安保条約の関係など本質的な提起をした。歯舞(はぼまい)群島、色丹(しこたん)島の2島の引き渡しを先行すべきだという、かなり踏み込んだ提案もしてきた。
日露合意には一定の評価
今回の日露首脳会談で、安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領が1956年の日ソ共同宣言を基礎として平和条約交渉を加速すると合意したことは、これまで私が主張してきたことにも沿ったものだ。首相も相当踏み込んだとの印象だ。
10月の代表質問では、首相が日ソ共同宣言は両国の議会で承認された唯一の公的な文書だと認めた。日露首…
この記事は有料記事です。
残り1770文字(全文2067文字)
投稿にはログインが必要です。
玉木雄一郎
国民民主党代表
1969年生まれ。93年大蔵省入省。2009年衆院初当選。民主党政調副会長、民進党幹事長代理、希望の党代表などを歴任。衆院香川2区、当選4回。早くから民主党若手のホープとして知られた。実家は兼業農家で農政通でもある。