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対米交渉、長期戦に備える北朝鮮——内部資料に見る本音

米村耕一・中国総局長
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内部資料=ニューシス提供
内部資料=ニューシス提供

 「わが共和国を圧殺しようとする帝国主義者たちの野望は、絶対に変わらないということを忘れてはならない」。

 こんな一節が太字で強調されているのが、北朝鮮が最近、国内の中堅幹部に向けて経済制裁や米朝関係について解説している内部資料だ。韓国の通信社「ニューシス」が入手し、今年10月下旬に報道した。

 内部資料の表紙には10月に発行された幹部向けと明記され、「自力更生の旗印を高く掲げ、われわれの革命の前進速度をさらに加速することについて」という長いタイトルがついている。この学習資料が「幹部」とするのは、党員200人以上を抱える組織のトップ、たとえば工場の支配人や軍で言えば連隊長クラスだという。こうした幹部は、与えられた資料に基づき、部下たちを指導する。

 シンガポールでの史上初の米朝首脳会談から5カ月余り。北朝鮮の非核化も、米朝関係の改善も、遅々として進んでいない。トランプ米大統領は11月初めにホワイトハウスで開かれた記者会見で、2回目の米朝首脳会談について「来年早々になるだろう」と述べた。ただ、北朝鮮に具体的な非核化措置を求める米国側も、経済制裁の緩和を要求する北朝鮮側も、まず相手が先に譲るべきだと主張しており、膠着(こうちゃく)状態に突破口が…

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米村耕一

中国総局長

1998年入社。政治部、中国総局(北京)、ソウル支局長、外信部副部長などを経て、2020年6月から中国総局長。著書に「北朝鮮・絶対秘密文書 体制を脅かす『悪党』たち」。