北方領土返還「2島+アルファ」賛否は? ご意見募集

田原総一朗・ジャーナリスト
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田原総一朗さん
田原総一朗さん

 安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領は、11月14日の日露首脳会談で、日ソ共同宣言(1956年)を基礎として平和条約交渉を加速することで合意した。鈴木宗男元衆院議員は、それに先立ち「歯舞群島、色丹島の2島返還に、残る国後、択捉2島の元島民の自由往来や共同経済活動を組み合わせた『2島+アルファ』が必要だ」と主張した。

 私も鈴木氏の考えに賛成だ。2島でも返ってきた方がいいし、歴代首相で「四島返還」を掲げた人はいない。日ソ共同宣言当時の鳩山一郎首相も2島で妥協しようとしたが、米国が反対して成し遂げられなかった。冷戦の時代、日ソ接近を恐れたとされる。

 ただ、安倍首相は、プーチン大統領にどうしても約束しなければいけないことがある。もし2島が返還された場合、そこは日米安保条約の適用範囲に入ることが考えられる。米軍は駐留を含め2島で活動することが選択肢に入るのだ。しかし、それではプーチン大統領が返還に同意することはできないだろう。安倍首相は、米政府を説得して、現地で米軍が活動しないように手立てを講じる必要が生じる。

 北方領土については、鈴木元議員の主張や「四島返還」のほかにも、「歯舞・色丹2島引き渡しの後、残る2島をめぐる交渉を継続する」という2島先行案もある。米国との関係も念頭に置きつつ、読者の皆さんはどう考えますか。

田原総一朗

ジャーナリスト

1934年生まれ。司会を務める「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)は放送32年目。近著に「平成の重大事件 日本はどこで失敗したのか」(猪瀬直樹氏と共著)。公式サイトhttp://www.taharasoichiro.com/、ツイッター @namatahara