佐藤まさひさの「守るべき人がいる」

「新冷戦」の始まりか 米中関係は歴史的転換点

佐藤正久・前副外相
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佐藤正久氏=丸山博撮影
佐藤正久氏=丸山博撮影

 10月4日、米国のペンス副大統領は、トランプ政権の対中政策に関してハドソン研究所で演説を行った。ペンス氏の対中国批判は、政治、経済、安全保障、人権など幅広い分野に及ぶ内容で、正直、私もその内容に驚いた。

 この演説で米国政府が中国政府と対立姿勢を鮮明にしたことから、かつての米ソ間で繰り広げられた「冷戦」になぞらえて、「第2の鉄のカーテン」や「米中新冷戦」の始まりとも評されている。

 しかし、一部の報道では、この演説が11月6日の中間選挙の1カ月前に行われたことから、選挙前の国民向けのパフォーマンスだとの論調が数多くみられた。米国の厳しい姿勢は一過性のもので、中間選挙が終わったらそんな演説は忘れて、穏健な対中政策に戻るかのような論調だ。

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佐藤正久

前副外相

1960年生まれ。2007年参院初当選。防衛政務官、参院外交防衛委員長、参院自民党筆頭副幹事長などを歴任。参院全国比例、当選3回。自民党竹下派。自衛隊のイラク派遣で先遣隊長を務め、「ヒゲの隊長」と親しまれている。