国会の「無駄」参院をなくせば済むのか 浅田議員寄稿に

菅原琢・政治学者
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菅原琢さん
菅原琢さん

 今回は国会改革という生活に関係のない地味なテーマだった割には、多くのコメントが集まったように思います。コメントを読むと、その背後には参院に限らず国会と国会議員に対する不満があることがわかりました。あえて言えば、政治不信の矛先として参議院がスケープゴートとなっているのです。

 そうだとすれば、参議院を廃止して解決する問題でもありません。寄せられたご意見を手掛かりに、2院制や国会の在り方、生かし方について考えてみたいと思います。

 冒頭に述べたように、特に目立ったのは国会や国会議員の無駄を指摘する意見です。

 大内民雄さんは「衆議院が優越している以上、参議院の存在価値はない。衆院と参院で同じような議論を繰り返し、最後は衆院の議決通りとなる。時間の無駄としか考えられない」と、kacchanさんは「現時点でも衆院優先であるので、存続に意味なし。税金の無駄遣い」だと主張します。時間やコストの無駄という認識が、参院廃止論の背景にあると言えるでしょう。

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菅原琢

政治学者

1976年生まれ。東京大学先端科学技術研究センター准教授など歴任。専門は政治過程論。著書に「世論の曲解」、共著「平成史【完全版】」など。戦後の衆参両院議員の国会での活動履歴や発言を一覧にしたウェブサイト「国会議員白書」https://kokkai.sugawarataku.net/を運営。