
今回の入管法改正は、戦後はじめて外国人を単純労働分野でも受け入れるものである。最大の問題点は、哲学が全くないことだ。
人間として受け入れる体制が整っていない。労働力だけつまんで、入国枠を広げることだけを考えている。
どう生活してもらうのか。労働者としてどう権利を守るのか。社会保障をどうするのか、住居をどうするのか、日本語教育をどうするのか。
全く手つかずで、労働力だけほしい、それだけが先行している。世界中から日本の国が品格を欠いた国と見られる。
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長妻昭
立憲民主党選対委員長
1960年生まれ。日経ビジネス誌の記者などを経て、2000年衆院初当選。厚生労働相、衆院厚生労働委員長、党政調会長などを歴任。衆院東京7区、当選7回。「消えた年金」問題を追及したことで知られる社会保障問題のエキスパート。