「2島+α」存外うまくいくのでは 鈴木宗男氏寄稿に

田原総一朗・ジャーナリスト
田原総一朗氏=竹内紀臣撮影
田原総一朗氏=竹内紀臣撮影

 日露首脳会談に先がけて鈴木宗男氏が指摘した「安倍首相は『2島+アルファ』で決断する」について、多くの読者から真剣なコメントをいただいた。

 印象的だったのは、「安倍晋三首相が狙う通りにロシアは動かないのではないか」という不信感が根強いこと。これは、太平洋戦争末期にソ連軍が日ソ中立条約を破棄して侵攻、北方領土を占拠した歴史が強烈に影を落としている。プーチン露大統領が、返還の対象とされる歯舞(はぼまい)、色丹(しこたん)2島すら「主権がどちらになるかは記されていない」と主張していることも、ネガティブな反応を招いているのは否定できない。

 ただ、私は「2島+アルファ」案は、存外うまくいくのではないかと思っている。鈴木氏は、この問題について、ロシアの出方をもっとも熟知した政治家だ。20年以上、一貫して「2島+アルファ」で関係者の調整を続けており、落としどころを探ってきた。各国の反応も織り込んでいるはずで、首相の信頼も厚い。当面は日本政府の姿勢を期待を込めて見守りたい。

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ジャーナリスト

1934年生まれ。司会を務める「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)は放送32年目。近著に「平成の重大事件 日本はどこで失敗したのか」(猪瀬直樹氏と共著)。公式サイトhttp://www.taharasoichiro.com/、ツイッター @namatahara