日米関係は転換点に 平和創りへ「環日本海」積極活用を

山口壮・元副外相
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山口壮氏=須藤孝撮影
山口壮氏=須藤孝撮影

 米国は戦後、保護貿易が戦争を起こしたという反省から自由貿易の世界を作ることを目指し、関税貿易一般協定(GATT)、世界貿易機関(WTO)と積み上げてきた。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)もその延長線上にある。

 ところが、トランプ米大統領はTPPから離脱し、米中貿易戦争ではWTOのルールを無視して保護貿易的な報復関税をかける。米国は自分で創ってきた秩序を自分で壊している。

 米国が創ってきた戦後秩序を象徴するのは、自由貿易のほかに国際連合とドル基軸通貨制だが、いずれも機能不全を起こしている。「パクス・アメリカーナ」(米国のもとでの平和)は終わりを迎えようとしているのかもしれない。

 「アメリカ・ファースト」というのは、米国が世界秩序に責任を負わないという意味だ。ならば日本はどうやって秩序を創るのかを自分で考えなければならない。

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山口壮

元副外相

1954年生まれ。外務省を経て2000年衆院初当選。自民党政調副会長などを歴任。衆院拉致問題特別委員長。当選6回、兵庫12区。自民党二階派