日米貿易交渉 危ない安倍政権の外交戦略 農産物が取引材料に

佐々木隆博・元副農相
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佐々木隆博氏=須藤孝撮影
佐々木隆博氏=須藤孝撮影

 日米の貿易交渉、政府の言う物品貿易協定(TAG)で、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の話を持ち出した時点で日本は負けたと思う。

 日本はTPPが上限だといい、米国は下限だという。しかし、トランプ米大統領はTPPが不満だと言って離脱したのだから、まったくゼロから交渉を始めるべきだ。それなのに最初からTPPというラインがあって、その攻防になってしまっている。

 日本はTAGなどという国際的に全く通用しない用語を使うべきではない。堂々とFTAと言って「GOODS」(物品)だけではなく、サービスも含めて全部やるということをきちんと国民に説明し、政府として交渉に臨む覚悟を示すべきだ。

 政府は「物品だけだから」とあたかも影響が小さいようなことを印象づけようとしているが、「物品だけ」にすればその分、交渉の余地が少なくなる。結局は自動車と農産物という話になる。

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佐々木隆博

元副農相

1949年生まれ。北海道議を経て2005年初当選。農水政務官などを歴任。立憲民主党副代表。衆院北海道6区、当選4回。立憲民主党。