西田亮介さんのまとめ

個人の「気付き」生かし政策の無駄省く 「日本版ナッジ」に期待 村井英樹議員の寄稿に

西田亮介・東京工業大学准教授
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西田亮介さん
西田亮介さん

 ご意見を募集した「個人の『良い選択』誘導…『ナッジ』政策どう生かす?」、少々抽象的でとっつきにくい主題だったかもしれない。元の村井英樹議員の寄稿に寄せられたコメントも含めていくつか取り上げてみたい。

 ナッジとは、個人の「適切な選択」を推奨するさまざまな仕掛けを施すことを指す。選択の自由を確保しつつ、押しつけでない形で誘導することで、諸政策の無駄を省くことを狙う行動経済学の理論だ。村井議員は社会保障改革の一環として「長く働くほど年金額が増えることを見える化する」試みなどを報告している。

 「記者志望女」さんがいうように、やや事例が乏しくわかりにくかったかもしれない。この議論をリードして…

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西田亮介

東京工業大学准教授

1983年生まれ。博士(政策・メディア)。専門は社会学、公共政策学。著書に「ネット選挙--解禁がもたらす日本社会の変容」「情報武装する政治」。ツイッター @Ryosuke_Nishida