
2月18日に衆院予算委員会で質疑に立った。ユーザー視点に立った統計データの透明性を求めるとともに、日本の国内総生産(GDP)統計システムや行政改革担当相時代に取り組んだ統計改革などについて質問した。
3年前から今回の問題を予測
毎月勤労統計が大問題になっているが、私は3年前からこういうことが起きるということを予測していた。2015年に三輪芳朗大阪学院大学教授から、日本のGDP統計はお粗末だと指摘されて勉強し、問題の深刻さを認識した。
日本のGDP統計は「4階建て」だ(下図参照)。1階は各府省庁が作っている何百とある基礎統計。2階は基礎統計をもとに作る5年に1度の産業連関表。3階は5年ごとの年次GDP推計の基準年の推計値。その上の4階に四半期のGDP推計、QEといわれるものがある。
この記事は有料記事です。
残り1298文字(全文1642文字)
投稿にはログインが必要です。
注目コンテンツ