
今回の統計不正問題について安倍政権がどれほどその重大性を認識しているのかと疑問に思っている。
データの不正や隠蔽(いんぺい)、ごまかし自体だけではなく、その結果国民にどういう重大な被害がおよんでいるかということを政権は分かっているのか。
今回の問題で被害者は延べ2000万人にのぼる。しかも雇用保険や労災保険など苦しんでいる人たちへのせめてもの手当が過少だった。
過労死した労働者の遺族年金まで過少給付されている。家族を失った苦しみの上に、過労死を認めさせるまで8年かかった、あるいは11年かかったという例を知っている。長時間労働の記録を証明するためにパソコンのデータや携帯電話の通話記録などを苦労して集めてようやく認められて、そのあげく手当が過少だった。
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吉良よし子
参院議員
1982年生まれ。2013年参院初当選。日本共産党常任幹部会員、青年・学生委員会責任者。参院東京、当選2回。
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