櫻田淳さんのまとめ

リベラルこそ「改憲」もっと語ろう 法の支配守るために 保岡興治さん寄稿に

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櫻田淳さん
櫻田淳さん

 保岡興治氏が憲法改正論議の進め方について記した「政治プレミア」原稿に即して、筆者が呼び掛けた議論に際しては、筆者の議論喚起原稿に対するものも含めて、読者各位から四十数件の真摯(しんし)なコメントが寄せられた。読者各位には謝意を表する。

 このたびの議論に際しても、憲法改正を専ら第9条との絡みで語る呪縛の強さは、あらわになった。〈歴史嫌い〉さんが示した「リベラル派が改憲に慎重なのは、結局は9条改定の道を開くからだ」という反応は、その呪縛の強さを踏まえる限りは、当然のように出て来るものであろう。それは、従来、改憲推進勢力の方もが、国家の「威信価値」を担保する材料として第9条改正を語り過ぎた帰結である。

 もっとも、そうであればこそ、「“リベラル”なひとたちは単に改憲に反対するのではなく、根強く日本国憲法の“さまざまな思想”を国民が学ぶ機会をガードすることが必要かと思われます」という〈調布太郎〉さんの指摘は重要である。現憲法制定時点に想定されなかった案件について、リベラル派には、国民各層に「納得」を得られる憲法上の視点を提示することが、その責任として要請されているはずだからである。

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