前原誠司の直球曲球

アベノミクスは目くらまし 国民生活は良くなっていない

前原誠司・元外相
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前原誠司氏=太田康男撮影
前原誠司氏=太田康男撮影

 アベノミクスの「三本の矢」の1本目の金融緩和は資産価値を上げる政策だ。国債を買うので国債の価値は上がる。金利を下げるので円安になり、株価も上がる。株価が上がるから、企業ももうかる。

 第2次安倍内閣は2012年12月26日に発足した。12年10~12月期と18年10~12月期を比べると企業の経常利益は1.7倍になっている。ところが、同じ時期に内部留保も1.6倍になっている。一方で人件費は1.06倍にしかなっていない。

 その結果、12年12月を100とすると、実質賃金(消費増税による物価上昇の影響を含まない)はずっと…

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前原誠司

元外相

1962年生まれ。京都府議を経て、93年衆院初当選。外相のほか、国土交通相、国家戦略担当相などを歴任。民進党代表として希望の党との合流を主導した。衆院京都2区、当選9回。国民民主党。京大法学部で高坂正堯教授(故人)のゼミに所属し、外交安保を得意分野とする。