世論調査は人々の意見を正しく反映しているのか(前編) RDS法、オートコール、ネット、3種の調査結果を比較する

菅原琢・政治学者
  • 文字
  • 印刷
札幌市で未明まで進められた開票作業。事前の世論調査と投票行動は、どう違っていたのだろうか=同市中央体育館で2019年4月7日午後9時10分、澤俊太郎撮影
札幌市で未明まで進められた開票作業。事前の世論調査と投票行動は、どう違っていたのだろうか=同市中央体育館で2019年4月7日午後9時10分、澤俊太郎撮影

 今回の統一地方選の知事選の中で、国政与野党の統一候補が対決した唯一の選挙であった北海道知事選において、筆者を代表としたグループはインターネットによるアンケート調査を行った。この調査の主な目的は、マスメディアの世論調査について批判的に検証することである。しかし同時に、あるいは必然的に、現代日本の政治と人々の関わりを浮き彫りにするものとなった。

 今回は、前編、後編の2回にわたってこの調査の結果を簡単に報告し、現代日本の政治を理解する際に有意義…

この記事は有料記事です。

残り6521文字(全文6743文字)

菅原琢

政治学者

1976年生まれ。東京大学先端科学技術研究センター准教授など歴任。専門は政治過程論。著書に「世論の曲解」、共著「平成史【完全版】」など。戦後の衆参両院議員の国会での活動履歴や発言を一覧にしたウェブサイト「国会議員白書」https://kokkai.sugawarataku.net/を運営。