西田亮介さんのまとめ

海賊版対策は必要 それでも「通信の秘密」は重い 古屋圭司さん寄稿に

西田亮介・東京工業大学准教授
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西田亮介さん
西田亮介さん

 少々、問題の所在の把握が難しい記事だったかもしれない。

 コメントを大別すると「違法ダウンロードは許せない」「ネットが無法地帯であってはいけない」といった海賊版に対する批判意識や著作者の権利保護を重視する立場と、「インターネットに極力規制を設けるべきではない」「2次創作を擁護すべきだ」というインターネットの自由至上主義的立場にわかれている。

 だが、主たる問題の所在はそこではない。問題は、著作権者の権利擁護と、自由な創作環境をいかにして両立させるかという点にある。スクリーンショットを含む静止画のダウンロード違法化を実現する著作権法改正は後者を萎縮させる過剰な規制ではないかという懸念だ。

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西田亮介

東京工業大学准教授

1983年生まれ。博士(政策・メディア)。専門は社会学、公共政策学。著書に『メディアと自民党』(角川新書)、『なぜ政治はわかりにくいのか:社会と民主主義をとらえなおす』(春秋社)、『情報武装する政治』(KADOKAWA)、『ネット選挙 解禁がもたらす日本社会の変容』(東洋経済新報社)など多数。近著に「コロナ危機の社会学 感染したのはウイルスか、不安か」(朝日新聞出版)。ツイッター @Ryosuke_Nishida