
中国経済の先進地域である広東省南部と「1国2制度」が適用される特別行政区である香港、マカオを一体化して発展させようという「広東・香港・マカオ大湾区(グレートベイエリア)」構想が動き出した。4月には香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官や広東省の馬興瑞省長らが来日し、発展の潜在力をアピールして日本の協力を求めた。中国の発展で相対的に存在感が低下した香港の活性化につながるという期待の一方で、「1国2制度」の有名無実化を懸念する声もある。習近平国家主席肝いりのプロジェクトの狙いを探ってみたい。
この記事は有料記事です。
残り3175文字(全文3423文字)
注目コンテンツ