
令和の時代が始まった。平成の31年間に別れを告げ、私たちは未知の世界に入っていく。政治は相変わらず「安倍1強」が続くが、安倍晋三首相の政権担当(第2次内閣発足以降)は満7年に近づき、「午後3時の太陽」という状況にあろう。
そんな中で、「親安倍」と「反安倍」に別れて血みどろののしり合いを繰り返すのはうんざりである。現代の状況を過去の事績から照らし出し、これから何が起きるのか、あれこれ想像をたくましくして、政治をみつめていきたい。読者の皆様と一緒に「政史探訪」の旅に出ましょう。
平成から令和への移り変わりに際して、急速に政界内での存在感を高めたのが、菅義偉官房長官である。新元号の発表で「令和おじさん」としてネット上でも知名度はぐんと高まった。5月9日からは官房長官としては異例の訪米を果たし、ペンス米副大統領らとの会談を通じて、北朝鮮の日本人拉致問題の解決を強くアピールした。ニューヨークの国連本部で開かれた拉致問題に関するシンポジウムでも講演した。
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