
最近は聞くことが少なくなった言葉に、「お任せ民主主義」「観客民主主義」がある。誰かに任せたまま自分は当事者になろうとしない。決して自分はプレーヤーになろうとせず、観客席に常に座って、プレーヤーが失敗すると批判と論評、そして愚痴を言って、また隣のステージに行って観客席に座る。
「お上」任せの風土
去る4月に行われた統一地方選の結果は、まさにそのことがさらに進行していることを物語っている。
異論のある人もいるだろうが、外国の友人に言わせると、日本は一般の市民が行動を起こして社会を変えたことのない珍しい国らしい。
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古賀伸明
元連合会長
1952年生まれ。松下電器産業(現パナソニック)労組中央執行委員長を経て、2002年電機連合中央執行委員長、05年連合事務局長。09年から15年まで第6代連合会長を務めた。現在は連合総研理事長。
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